🌱 黎明期 1984–1993
ANが診断されはじめ、急速に認知が広まる
患者調査では0.6千人から0.9千人と微増。ただし当時は診断体制が整っておらず、実態よりも大幅に過小評価されている可能性が高い。西洋の摂食症概念が日本に輸入されたのはこの時期。
Nakai Y et al. (2021) — 日本の摂食症は1700年代から存在し、西洋とは独立して発展。1960年代以降AN診断、1980年代以降過食・排出型が急増。
📈 急増期 1996–2002
外来患者が急増、ピークへ
1.9千人(1996年)→ 4.1千人(2002年)と3年ごとの調査で2倍以上に増加。外来が2.8千人と突出。社会的認知の向上と受診行動の変化が反映された可能性。神経性過食症の増加が寄与。
1998年 厚生省特定疾患調査: AN 12,500人・BN 6,500人(年間受診者)と大規模化が確認される。
⚠️ 安定・重症化期 2005–2019
外来減少・入院増加、重症化が進行
外来は2.8千人ピークから1.0–1.3千人へ半減する一方、入院は1.6→2.1千人と増加。治癒ではなく「慢性入院」が増えた可能性が高い。Harada et al.(2021)は30年で初診BMIが14.0→13.4と有意に低下し、重症化していることを報告。
Harada T et al. (2021) Int J Eat Disord — 日本のAN制限型996例を3コホートで比較、30年間で重症化・発症年齢の拡大・治療遅延化を確認。
🦠 COVID急増 2020–2023
COVID後に急増、2021年度も高止まり
2020年に3.8千人(前回比+27%)。ただし2020年から算出方法変更(診療間隔上限30日→98日)。国立成育医療研究センター26機関調査では初診外来+60%・新入院+40%を記録。一部施設では病床充足率300%超。
Fukuya Y et al. (2025) Medicina — 中断時系列解析。7–14歳でCOVID後の新規AN診断が最大増加(0.74→1.13件/月)。Kurisu K et al. (2022) — 東大病院 ED患者 45%増加。